助成金の調査・申請

助成金の調査・申請の流れは以下のとおりです。

フェーズI

助成金の探索

厚生労働省が実施している助成金の中には、会社設立と深く関係する助成金があります。助成金について関心がある場合は、会社設立前に、利用できそうな助成金があるかどうかを探す必要があります。助成金の一例を以下に挙げます。

受給資格者創業支援助成金 失業手当の受給資格者が創業1年以内に雇用保険に加入する労働者を雇い入れた場合に、創業に要した費用の一部を支給(上限150万円)
中小企業基盤人材確保助成金 成長分野等への進出(創業、異業種進出)を目指す事業主が基盤となる人材を雇用した場合に、1人あたり140万円(上限5人以内)が支給されます。

上記のほかにも、労働者を雇入れる際に利用することのできる助成金が複数あるので、検討の余地は大いにあると言えます。

受給要件のチェック

助成金には所定の受給要件があります。特に、会社設立(定款作成、登記)の前に行なうべき手続きがある助成金もありますので、早目の要件チェックをお勧めいたします。

フェーズII

申請書類の準備、作成

厚生労働省が実施する助成金は貸付ではなく、資金を支給するものです。そのため、支給申請に必要な書類は非常に多岐にわたり、膨大な量となります。したがって、十分な余裕を持ち、また入念な準備が必要といえるでしょう。

また、助成金は「申請期限厳守」であることにも注意しましょう。申請期限を1日でも過ぎてしまった場合は、申請を行なうことはできません。

フェーズIII

審査→助成金支給決定

審査が行われ、助成金の支給が承認された場合は、助成金が会社指定の銀行口座に振り込まれます。

助成金の審査は非常に厳格に行われます。「必ず受給できる」という確約は残念ながらあり得ませんので、この点ご理解いただければと思います。