雇用保険とは労働者が失業してしまった場合や今後の雇用の継続が難しい理由が生じてしまった場合に必要な給付を行うほか、労働者自身が職業に関する教育訓練を受けた場合に必要な給付を行い、生活・雇用の安定と求職活動及び就職を促進することを目的とした保険制度です。
また、失業の予防、雇用の状態に対する是正や機会の増大、労働者の能力の開発・向上、ほかの労働者の福祉の増進も目的としています。
雇用保険では失業等給付を行うほか、雇用安定事業と能力開発事業を行います。
被保険者(雇用保険が適用される労働者)の種類
雇用保険における被保険者とは、適用事業(社会保険・労働保険の新規適用をご覧ください)に雇用される労働者かつ一定の条件を満たした者が該当します。
また、雇用保険の被保険者になるかならないかは、本人が決めることは出来ません。(加入の条件を満たしている場合は当然に被保険者となります。)
失業等給付
失業等給付には求職者給付/就職促進給付/教育訓練給付/雇用継続給付の4種類があります。
求職者給付の支給を受けるためには、職業能力の開発・向上や求職活動を真面目にすることが前提となります。
雇用保険における「離職」と「失業」の違い
離職
被保険者と事業主の雇用関係の終了を言います。
失業
被保険者が離職し、労働の意思や能力があるにも関わらず、職業に就くことが出来ない(就いていない)状態を言います。